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デュッセルドルフ日本人学校同窓会オフィシャルウェブサイト

 

 

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当同窓会の現地顧問を務めておられます 中嶋 総雄 先生より、デュッセルドルフ日本人学校同窓会設立の経緯についてご寄稿いただきました。

 

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デュッセルドルフ日本人学校同窓会設立の経緯

 

世界中には日本人学校と称する学校は100ほどあります。同窓会に規約を持ち例えば20年間の中で複数回の総会を開いてきた学校は私達の他にはないでしょう。

 

では何故どのようにして設立されたのかを検証してみましょう。その設立の背景には開校時の学校の雰囲気が大いに関係してたといえます。小5から中3まで総勢68、教職

6で教会の施設での仮校舎でした。文字通りの寺子屋でした。しかも驚くべきことはこれまで一度も複式学級がなかったことです。子ども達と教員が一体となった学校で子

ども達の学ぶ喜び満ちた学校でした。この子ども達と教員との一体感がデュッセルの思い出と重なり同窓会設立へと発展したといえます。

 

1980年の十周年記念祭に因んでその間に在籍した児童生徒の名簿が完成しました。これは後の同窓会名簿の元になるものでした。その後の1993年頃に2年後の創立25周年に向けて同窓会設立の声が教職員から出てきました。ところが当時東京には「カニの会」と「デュッセル会」の二つの会がありました。前者は仮校舎で学んでいた人達が伊藤先生と共に活動し後者は木庭先生の時代の子ども達の会でした。そこで私は二つの会が円満に同窓会に合併出来るように大木先生に働きがけてもらいました。

 

1995年の第一回の総会を東京で開くに当たって開校時代に在籍した有志の人達が同窓会設立の準備会を開くことになりました。その際に規約の試案が必要ということでしたので日本の歴史のある私立校のものを参考にして当地で作成しました。最終的には日本側でいくつか加筆して完成しました。日本人学校の職員会議でも承認されたので学校理事会に20万円の資金援助の願いをしました。これで発足総会を伝えるための郵送料として賄うことが出来ました。

 

1990年代は今とは違いまだインターネットは一般的ではありませんでした。通信手段の主流派は郵便でした。しかし当時の開校時の人達とそれよりずっと若い人達が田中先生の指揮の下でまず1期生から24期生まで総勢3981の名簿を完成させました。なおそこには住所、現在職、在校番号などが記載されていました。その後2001年には30期までのものが追加完成させてくれました。いまとは全く違う時代であったことが分かります。この2冊の分冊には総計5545の生徒と職員及び賛助会員名が記載されています。当時はまだ紙の時代でした。

 

これまで一度も同窓会の設立について語られたことがなかかったので参考までにお伝えしました。

みなさんの日頃のご活躍に感謝しています。会員のみなさんと共に新しい道を切り開いて下さい。

 

中嶋