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校歌作曲者 杉谷昭子先生逝去のお知らせ
デュッセルドルフ日本人学校同窓会員、教職員会員、賛助会員の皆様 去る5月8日、デュッセルドルフ日本人学校の校歌を作曲して下さったピアニストの杉谷昭子先生が、逝去されました(享年76歳)。 杉谷先生は、長年ドイツと日本を拠点に国際的な音楽活動を行い、数々の著名なオーケストラとの共演で、「ブラームス・ピアノ独奏曲全集」や「ベートーベン・ピアノ協奏曲全集」など、女性演奏家としては初の録音も残され、また、国際的なピアノコンクールの創設や、審査員も務められた日本が誇るピアニストです。 過去、東京で開催された「デュッセルドルフ日本人学校同窓会」におきましても、喜んで校歌の伴奏を引き受けて下さり、杉谷先生の弾かれるピアノのメロディに乗せて、参加者全員で校歌を合唱したことは、多くの同窓生の脳裏に焼き付いていることと思います。 デュッセルドルフ日本人学校同窓会として、クラシック界の歴史に刻まれた杉谷先生の偉大なご功績に、深く敬意を表するともに、ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げる次第です。 デュッセルドルフ日本人学校同窓会会長 多田 健志 ご主人の岡田先生から杉谷昭子先生のプロフィールをいただきましたので掲載いたします。 <訃報> 杉谷昭子(すぎたに しょうこ。本名岡田)ピアニスト。5月8日朝、東京の自宅にて間質性肺炎で死去、76歳。10日に近親者で密葬。和歌山県出身。 矢田映子、井口秋子に師事。東京芸術大学卒業後1969年西独に留学、デートレフ・クラウス、カール・ゼーマン等に師事、ケルン音大大学院の「演奏家国家試験」を最優秀で卒業。20世紀を代表する巨匠の一人、クラウディオ・アラウの最後の弟子。スペインの「マリア・カナルス」やイタリアの「ヴィオッティ」国際ピアノコンクールで上位入賞。ドイツと日本に拠点を置きドイツには37年住む。特にドイツものの演奏では深い解釈に定評があり、世界の著名なオーケストラや、ベルリン・フィル、ウィーン・フィルのトップメンバーとも共演し、欧州と日本で活発な演奏活動を行った。ディスコグラフィーも多く、「ブラームス:ピアノ独奏曲全集」と、ベルリン交響楽団と共演した「ベートーべン:ピアノ協奏曲全集(6曲)」はそれぞれ女性で世界初の偉業。そのほか「ベートーベン:ピアノソナタ全集」や「ディアベリ変奏曲」も高く評価されている。 1994年からのドイツ、デュッセルドルフでの「クララ・シューマン国際ピアノコンクール」では、マルタ・アルゲリッチウラディミール・アシュケナージ等と並んで3回に亘り審査員を務めた。2010年「ヨーロッパ国際ピアノコンクール inJapan 」を創設、今年10回目を実施。奏法では柔らかくて暖かい美しい音で、鍵盤を強打しても音が割れない美しい音色を表出するために、指を鍵盤に沿わせた「アン・デア・タステ」奏法と、キーを半分下ろした所で発するいわゆる「ハーフタッチ」奏法を完成し、全国で多くの門下生を育てた。 |
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